【8、災害と備え】



 


 東日本大震災をはじめとして、各地でこれまで数々の地震がありました。


 大きな揺れの中で家具が倒れたり、ものが飛んだりして、怖い思いをした方は多いと思


います。しかし調べてみると、現在でもタンスの上にガラスの人形ケースや箱が置いてい


るという家が多いようです。心当たりはありませんか。






 多くの人は地震が危険であることをわかっていながらも、そのうち片づければいいと思っ


ておられるようです。自分のところだけは大丈夫だろうという思い込みですね。


 しかし、地震や災害はいつ起こるかわかりません。これから3分後に地震が起こる可能性


だってあります。


 目をつぶって、想像してみましょう。突然の大きな揺れに、あなたは何をすればいいのか


わからず、座り込みました。そして10分・・・・・・このときに「片づけておけばよかっ


た」では遅いでしょう。


 いつか片づけようと思っていたのならば先延ばしにせず、まず腰をあげて、タンスの上の


ものを下ろしていただければと思います。






これが自分や家族のためであり、もしかしたら生死を分けることになるかもしれません。


 また津波の警報が出たらどうするか、近くで火事が起こっていれば何を持って逃げるかな


ど、最悪の事態を予測してみてください。


ご家族とも話し合ってください。縁起でもないことをと思われる方こそ考えてみてくだい。


 なにもなければ幸いですし、最悪のシナリオを描いてみることで気がつくことがあるはず


です。今できることを考える指針になるでしょう。





 今までは、地震のときには3日分の食料を用意しておけば、その間に救出されるからと言


われていました。しかし南海トラフ地震の想定では最悪の場合を想定し、1週間分の水や食


料の備蓄をしておくようにといわれています。


1週間分の水や食料を置くにはかなりのスペースが必要です。押入れの奥にしまい込むとす


ぐに使えませんし、かといって床に出しっぱなしにするわけにもいきません。それならどこ


へ置くか。具体的に考えてみましょう。


縁起でもないなどと思わず、頭のなかでいろいろと想像してみることが安全な暮らしにつな


がるのです。 


『心と暮らしを軽くする『老前整理』入門』より





       年に一度は備蓄品のチェックをしよう!!

  

                 イラスト:hiemai






 災害時の持ち出し品リストの例 





一時持ち出し品 さしあたっての必需品((素早く持ち出せるように)
貴重品 □保険証 □印鑑 □預金通帳 □現金(10円玉も必要)
医薬品

□持病の薬 □お薬手帳 □常備薬 □傷薬 □絆創膏 □マスク
衣料 □下着 □上着 □靴 □靴下 □軍手 □タオル
照明器具 □懐中電灯、電池(予備も用意)
ラジオ □携帯ラジオ □電池(予備も用意) □スマホ・携帯(充電器)
非常食品 □乾パン □ミネラルウォーター □チョコレート
その他 □メガネ □入れ歯 □杖 □補聴器 □ティッシュ □使い捨てカイロ□ウェットティッシュ □ポリ袋 □サランラップ □ガムテープ










     





































                                                                            



                                                                 






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