第8回 老前整理の裏メニュー 内容 ・宣言する ・環境を替える 現在の半分の広さに引っ越す 年に1回必ず引っ越す キャンピングカーで旅をしながら暮らす ホテル住まいをする 家1軒分をすべて売る ・まずルールを決める お宝から処分する トランク一つに必要なものを詰める 1日1つネットオークションに出品する 独立した子に持って行かせる 4つ以上持たない 贈りものを辞退する 友人と助け合う タンスや物置を捨てる ・増やさない ものを買わない 1つ買ったら1つ捨てる バーゲンに行かない ・番外編 リサイクルショップを開店する 監視人を決める 棚おろし 北斎の場合 |
災害時の「逃げる」判断について 第11回 「ひとり暮らしに備える」より 抜粋 日常生活の不安 2017年3月30日に、大阪市は高齢の「ひとり暮らし」についての調査を発表しま した. 平成二八年度高齢者実態調査です。 この調査は高齢者世帯とひとり暮らし世帯を比較していますので、問題点もわかり やすく整理されています、この調査の質問の中から7問を選びましたので、ひとり 暮らしかどうかに関わらず、みなさんにも各質問に考えていただきながら調査結果 についてみていきたいと思います。 中略 ■質問4、あなたは災害時・緊急時にひとりで避難が可能ですか。
災害時・緊急時に「ひとりで避難できる」と答えた人は、ひとり暮らし世帯で 65.5%、高齢者世帯で71.1%ですから、およそ6割から7割の人はひとりで避難で きると考えています。 次に「ひとりで判断できるが避難はできない」がひとり暮らし世帯では13.4%で 高齢者世帯では11.2%です。およそ1割ですね。 「ひとりでは判断できないし、避難もできない」が、ともに5.6%です。 ここで「判断」できることと「避難」できることは別だとわかりました。 わたしたちはどちらかというと、「避難できない」=からだが動かないと思いがち ですが、そればかりではなく、からだは動くけれど避難すればよいのかどうかがわ からない人もいるのです。お隣のおばあちゃんは元気そうだから大丈夫だと思って いても、実は避難するかどうか判断に迷っているかもしれません。 そこで「ひとりで判断できるが、避難はできない」と「ひとりでは判断できない し、避難もできない人」を合わせた「避難できない」と答えた人に、手助けを頼め る人の有無を質問しました。「いない」という回答がひとり暮らし世帯で46%、 高齢者世帯で23.1%と、ひとり暮らし世帯が高齢者世帯のおよそ2倍でした。 災害時の心配事では「避難情報がわからない」がひとり暮らし世帯29.5%、高齢 者世帯28.5%と、割合はそれほど変わりません。 この避難情報について、わたしも確かにわからないだろうと思った経験がありま す。 2017年10月22日、衆議院議員の総選挙の投票日は、台風21号が北上していま した。 私が住む大阪市では10月22日19時48分に携帯に災害避難情報メールが届きまし た。このメールでは「避難準備、高齢者等避難開始 こちらは大阪市役所です。次 の地域で避難準備、高齢者等避難開始を発令しました。大和川の水位が上昇。避難 に時間がかかる方は、丈夫な建物の三階以上や避難所へ避難してください。地域○ ○○」 このメールを読んでいるうちに、19時49分にまた避難準備・高齢者等避難開始、 で避難地域が追加されたメールが届きました。そして21時59分、今度は大和川が 危険な水位に到達したという避難勧告です。 22時00分に先ほどより広い地域の避難準備勧告、22時01分に避難勧告、22時03 分に避難準備勧告。2時間余りの間に6本の災害避難情報メールが届きました。 この間、わたしはNHKのラジオ第一放送を聞いていました。台風の範囲は大き く、和歌山や滋賀、京都など他府県の情報は次々と流れましたが大阪市の情報は流 れませんでした。 わたしの携帯には避難勧告のメールが届いたけれど、携帯を持たない高齢者には どのような形で情報が届けられたのだろうかと思いました。一番早く避難を促され ている人に、情報が届かないのでは不安になるのも当然だと思われます。この時、 ご近所の人に避難警報が出ているから、逃げる準備をした方がよいと声をかけてく れる、避難の手助けしてくれる人がいるかどうか が問題です。 〈表紙のデザイン裏話〉 編集者からこのような3Dの提案があり、快諾しました。出版社の社内では従来 のものとイメージが違うと、賛否両論だったようですが、どうせならチャレンジし ましょうと、編集者と意見が合いました。この表紙、どうですか? そんなバカな!と笑えるケース多し、たまには頭の体操も必要です。 |