目次

第1章 モノで溢れたわが家に危険が潜む

第2章 これからの暮らしのためにモノに向き

合う

第3章 スッキリ前向きに暮らすための老前整



第4章 心も軽くなるこれからの暮らし

■2012年4月18日PHPエディターズグループ 
■価格:本体1200円+税

■生協のみの販売です。
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この本ではコラムを3つ書いています。そのうちの1つを紹介します。

コラム 「もったいない」とはどういうこと? P94

「もったいない」についてさらに考えてみましょう。

 ある町内に「もったいない三姉妹」と呼ばれる女性たちがおりました。なぜ「も

ったいない三姉妹」と呼ばれるかと言えば、三人とも「もったいない」が口ぐせだ

ったからです。

 ある年のクリスマスに、三人は色違いのマフラーをプレゼントされました。

 長女はカナリヤ色と呼ばれる黄色、次女はポストのような赤、三女はクジャク色

の緑です。

 長女はこんなに素敵な黄色いマフラーは使うとすぐ汚れてしまう。汚してはもっ

たいないからと、たんすの奥にしまいました。

 それを見ていた次女は、自分の赤よりも、長女の黄色の方が素敵だ。あの輝くよ

うな黄色は私の方が似合う、長女にはもったいない。それをむざむざタンスに眠ら

せておくのはもっともったいないと、長女の留守にこっそり持ち出して自分のもの

にしてしまいました。

 三女は、緑の同じようなマフラーを持っているから、二本もいらないわ。かとい

って置いておくのはもったいないと、マフラーを失くした友人にプレゼントしまし

た。

  三姉妹は同じように「もったいない」と考えて行動しました。いろいろなもっ

たいないがありますね。これには続きがあります。

 次女が黄色のマフラーをしているのに気づいた長女は怒り、取っ組み合いのけん

かになりました。間に入った三女が二人をなだめ、長女は赤のマフラー、次女は黄

色のマフラーと交換することでようやく話は落ち着きました。

 これで長女は赤いマフラーをするかと思えば、いやいやこのマフラーはカシミア

の上等品だからよそいきにしようと再びしまいこみました。次女は晴れて黄色のマ

フラーを自分のモノにしましたが、赤にも未練があるし、悔しい。そこで、また自

分で同じような赤いマフラーを買いました。

 それでは三女の緑のマフラーはどうなったでしょう。

 緑のマフラーをもらった友人は悩んでいます。折角もらったけれど、私はこの色

が好きではない。この色を巻くと肌の色がくすんで見えるから。それに手持ちの洋

服にも合わない。そこで、緑の好きな弟に譲ることにしました。けれど弟は忘年会

で酔いつぶれ、マフラーをどこかに置き忘れて来てしまいました。

 ああ、もったいない。

 長女は何でももったいないとしまい込むしわい屋ですね。次女はもっともっとと

欲しがる欲張りです。三女は同じようなものがあるからと、マフラーを失くした友

人にプレゼントするやさしい心の持ち主です。プレゼントが友人の好みに合えばよ

かったのですが、残念ながら合わなかったのです。

もったいないとはいったいどういうことでしょう。「モノを活かすこと」という前

提で見ると、友人のとった行動が一番近いでしょうか。

 三女は欲張りでもなく、友人のことを考える善意の人ですが、相手がそれを望ん

でいないということがわからなかったのです。皮肉な話ですが、こういうことはし

ばしば起こります。

もったいないという言葉を使うときに、活かす選択を考えてください。