子どもたちに託すこと




仏壇や墓をどうすればいいの?



 子どもたちは都会で結婚してローンで家を買い、子育てをしながら懸命に働いている。

故郷では母親がひとり暮らし。「それ、うちのこと?」と思う人も多いかもしれません。

 この母親が老前整理を始めて気がつくこと。ものは捨てられるけど、先祖の墓や仏壇は

どうすればよいのかわからない

 自分があの世へいったら家や墓、仏壇はどうなるのか。この問題で夜も眠れないという

80代の女性がありました。

 またこの相談をする人に共通するのは、まわりの人に相談できないことでした。

 もちろん日々の暮らしのことは話せるでしょう。しかし墓や仏壇については近所の人や

親せきにも話しにくい。言えば、息子や娘に地元へ帰ってもらえと言われそうだがそんな

ことは子どもには言えない。

 盆や正月に帰省してもゆっくり話もできない。かといって、いずれは帰ってくるのかと

尋ねて「帰らない」という答えを聞くのがこわい。

 親がこうした不安を抱えていることを子どもは知っているでしょうか。

 うちの親はまだまだ元気だからと思っているかもしれません。もし定年後は故郷で暮ら

そうと思っているなら、早く知らせておくことです。

 逆に定年後も故郷に帰らないならば、墓や仏壇ひいては家のことをどうするか家族で話

し合ってください。

 墓の場所を移すことや墓じまいについてはお寺に相談すればよいですし、ゆくゆくは都

会で親と一緒に暮らそうと思っているのなら、その計画を話す。

 この場合、当然親の同意も必要です。お互いの希望を伝えたうえで、できることを一緒

に考えてください。

 親が病床になってからでは聞けません、帰省が良い機会です。縁起が悪いと思わず、親

が元気なうちに話し合っておくことが備えであり、お互いの生活設計を具体的に考えるこ

とになるでしょう。

『転ばぬ先の老前整理』より                             



         

       



   

         


                  

             
                                                                                          







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